2013年11月02日

ありのままに

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森の中を歩く。秋のかおりに誘われて歩く。
やさしく森の木々は、迎え入れてくれる。

足下にはふかふかの森の絨毯。木漏れが降り注ぐ。
深く呼吸してみた。

春の冷たい風につぼみは育み。陽気に誘われ芽吹き。
夏はさわやかな風に揺れ。新緑は太陽をいっぱい受ける。

時に我を虫に与え、時に強い風に傷つくときも...
暗い闇夜にいても、新しい朝を淡々と迎え入れる。

秋 やがてくる冬の眠りへ ただ ただに

森はやさしくすべてを迎え入れる ありのままに


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2013年07月03日

夏至に灯り

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ほのかにたくさんのキャンドルが灯る。
光は温かくやさしく灯り。人々はあつまる。

夏至の夕空は名残惜しげにいつまでも明るい。
そして、ゆっくりと暮れる。

ガラス窓のとばりは光をつなげ、
人々はともにゆらぐ灯火をわかちあう。
風に揺れる山法師の花のように。
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2013年06月29日

映る世界の鏡

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あめはあがり、あたりを瑞々しく潤す。
初夏の陽は、容赦なく肌を焼き、
日陰の風は、水をふくみ心癒す。
その度にこころは、一喜一憂す。

こころの鏡は忠実にそれを映す。
あるがままを映し、ないがままを映す。

ただそこに感情と云う砦が存在する。
見る世界を産み、感じる世界を造る。
それは鏡に映らない幻想の如く巡る。
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2013年06月18日

喜びのあさ

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雨上がりの朝。きらきら輝いていた。
光の露は風となり頬を撫でた。
新鮮な空気で深呼吸をしてみた。

恵みの雨は季節を進め、繁栄へと駆り立てる。
あたかも闇の不安を払拭するかのように。

そしていま、ただ光に溢れ喜びに満ちている。
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2013年06月16日

雨粒の行方

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水無月に雨が降る。
梅雨色の空から雨粒はつぎつぎ降ってくる。
そして、ひと時ここに留まる。

大いなる旅の途中。雨粒の旅に憶いを巡らす。
風となり。花となり。人となり。
雲になり。川になり。海になり。
雨粒ひとつひとつに映る水色の世界。

梅雨色の空は、にわかに青空にかわり。
雨粒はまた風になった。
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2013年06月13日

慌ただしく流れる

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青空につゆの風は緑をゆらしている。
日々は満ち引きで紡がれ、今を過去へと織り込んでゆく。

紡ぐ心は、みな生まれながら持つ記憶。
悲しい心。追われる心。不安な心。満たされない心。幸せな心。
満ち引きでのなか特別な心はない。

慌ただしく流れる時間を過ごす心は、揺れたり。止まったり。
やがて、やさしく人肌にゆっくり包まれ、元に戻る。
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2013年05月29日

青い海におよぐ

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穏やかな風のなか 世間は先駆けの初夏を興じていた。
信号待ちの頭の上 青い海に泳ぐ鯉のぼりがゆっくりと舞およぐ。

心地のいい時間がゆっくりとひるがえっていた。
光は慌しさと静けさとの合間を迷いのなか錯綜してきた。
いまは 光をゆっくり灯し受け入れ心のなかにある。

そして青い海へいまゆっくりと泳ぎだす。
あらたなヒカリに向けた旅立ちに祝福あれ。
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2013年05月27日

映る世界に

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街は春に似つかわしくない夏の日差しが落ちていた。
アスファルトには遠く陽炎が揺れ 行きかう人々を映している。
華やかに飾られたショーウインドウは人々を惹きつけ ガラスに映る街並みは まぼろしような蜃気楼を映す。
現実は儚くも容赦なく現れとして目前に揺らいでいた。
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